「辰弥なら、いないわよ。」 「なんでですか?」 「今、探してるところだから。」 『探してるって・・・誰が・・・・』 “キィーーーー…ザァァァ---…” 小さな村にサイレンが鳴り響いて。 うっとおしいくらいに、太陽が照り付けて 初めて、夏と咲は たっちゃんがいなくなったことに気がついた。