「おはよー、桜っ」

「あ、おはよー瑠香ちゃん」


この子は私の親友、佐久間瑠香ちゃん。
かなーり可愛いのっっ


「昨日、谷川先輩とはどうだった?金曜日、学校2人とも早退したんだってー?」

さすが情報通…。
瑠香ちゃんには嘘はつけないなー

「あのさ…まさかとは思うけどまた監禁されたんじゃ…」

「そのまさかだよ。」

「ちょっ、やっぱり先輩はひどいよ!!」

「ううん。私が悪かったから。」


そう、私が龍の心配するような事をしたから…


なぜかは分からないけど金曜日、私が先生に頼まれた仕事をクラスの優しい男子が手伝ってくれただけで、その事を見ていた龍がいきなりキレて私を学校から連れ出して、自分の部屋に閉じ込めさせた。


その話を聞いた瑠香ちゃんは――

「ふーん。そういう事ね。」

と意味ありげな顔をし、

「意外に桜は大切にされてたのね。よかった。」

っと1人でつぶやいて自分の席にもどって行った。