うそつきロマンス






「わたしは、水川夏妃(ナツヒ)です。よろしくお願いします!」


「ふーん、夏妃っていうんだ」


突如聞こえたのは、誠でも裕人くんでも暁くんでもない声。


ばっ、と後ろを向くと、そこにはスラッとした男の子がいた。



ーー綺麗。


一目見た瞬間、そう思った。



裕人くんみたいに特別かっこいいわけではない。

でも、ドストライクってこういうことを言うんだろうな、と思う程わたしは彼から目を離せなかった。




「八尋遅かったじゃん」


「悪い悪い。コンビニのレジ混んでてさ。あ、誠の好きなアイスなかったよ。」


「はぁーまじで?最悪!!」


「……えっと、夏妃さんも食べる?アイス。」



ぽーっと八尋と呼ばれた彼に見入っていると、彼がわたしにアイスを差し出した。