頑張って体勢を元に戻そうとしているけれど、後ろにも横にも人がいて。 動くたびに、さらに俺に抱きつく力が加わっていることを分かっていないのだろうか。 「っ、きゃっ」 とうとうバランスを崩しそうになった女の子を、慌てて支える。 「そのままで大丈夫」 そう言うと、女の子はさらに顔を真っ赤にさせて何度も俺に謝ってきた。 あ、よく見たらなっちゃんと同じ制服だ。 じゃあ、降りる駅も同じってことか。