最初は一目惚れだった。

でも誠の家に遊びにきて、一緒に話すうちに、この人好きだなーって思うようになった。


高校生になって、たまに駅前で見かけたりする時に女の子が隣にいるのを見るといやだなー、って思うようになった。



これって好きってことでしょ?



「ひーくん好き!」


えへへ、と笑ってひーくんに言うと、ひーくんが自分の頭の後ろらへんを掻いた。


……あ、ひーくんの照れた時のくせ。



「はいはい。」


笑いながらわたしの頭をポンポンって優しく叩くひーくんが大好き。




でもひーくんはわたしがいくら好きって言っても、全然相手にしてくれない。