「えっと…、離してくれない?」
「えーやだ!!」
久し振りにひーくんに会えたんだもん。
しばらくくっついてたい!!
「おい、ナツ。いい加減にしろって。八尋はお前に会いに来たんじゃねーんだよ、バカ。」
「あー!なによ!誠のバカーっ」
誠によって呆気なくひーくんから引き離される。
あーあ…もうちょっとくっついてたかった……
「相変わらず、なっちゃんは八尋大好きだね」
裕人くんがクスクスと笑う。
当然でしょ!!
ひーくんを好きな気持ちなら誰にも負けない!
……と言っても、残念ながらわたしの片想いなのだけれど。

