「八尋、遅いよ。」



「ごめん、委員会あってさ。」



はあはあ、と息切れをしながら髪から汗を滴らすのは、わたしがずっと会いたかった人。




「ひーくんっっ!!!」



「え、なっちゃん?……って、ちょっと。」



思わず勢い余ってひーくんに飛び付いてしまった。




「ひーくん会いたかったーー!!」



「…うん。なっちゃん久し振り。」



「今日もかっこいいね!!!」



「…ありがとう。で、なっちゃん。」



「なに?ひーくん!!」




わたしはひーくんをぎゅっと抱き締めながらひーくんを見上げた。