―私がアナタを好きな理由―




「最近の晴からは考えられない表情してますよ?」



「モヤモヤするの…」




杏奈は、からかう様に言ってきたけど私は自分の話を続けた。




「篠崎が心配で?」



「それは勿論だけど…違うみたい。篠崎君が怪我する前からだもん」




俯く私に、杏奈は少し首を傾げながら座ってる私を見つめる。




「皆がね……篠崎君の事褒めてると嫌なの。悪口とかじゃないのに、嫌なの」