―私がアナタを好きな理由―




私は、タオルを持って篠崎君の所に走った。




「篠崎君!大丈夫!?」




顔はよく見えないけど、眼鏡の破片でどこか切ったみたい。
顔を押さえる篠崎君の手の隙間から、血が少し見えた。




「これで、顔を…」




私がタオルを差し出すと、ゆっくりと手が除けられる。




「………………」



「カッコいいーッッ!!!」