「篠崎君しか見てなかったから…周りなんて気付かなかった」 「晴……」 俯いた私に杏奈は、背中にそっと手を添えてきた。 「って、皆篠崎君のカッコ良さに気付くの遅すぎ!!」 「ぇ…」 「私が一番に気付いてたし!って事は私、見る目あるって事だよね!?」 杏奈は、かなり笑いながら 「へこむ子じゃないのね」 って言って更に笑った。