―私がアナタを好きな理由―




「宮本晴の為に来ました」




当たりですか?
キミは、驚いた表情で僕を見上げた。


僕は、宮本晴の横に座った。




「僕は、馬鹿です」



「え…?」



「授業を投げ出して、ここに来た事を言ってる訳ではありません。キミを…泣かせた」




宮本晴の、頬に残っていた涙を優しく手で撫でた。