俊と別れてから1週間。


小奈美がつくってくれるご飯にもあまり手をつけられずにいた。


睡眠もろくにとれなくて、最近口にしてるのは、紅茶と水。


それから栄養錠剤。


ご飯がたべられなくなってきた。


そのせいでふらふら。


今日は1日中仕事。


むかえに来てくれた社長の車にのりこんで、新曲の打ち合わせをする場所についた。


「「おはようございます。よろしくおねがいします」」


「こちらこそ、よろしく。さっそくだけど、今回は少し規模は小さいけど、アルバムをだそうと思うんだ。それで、今までの曲をいれても4曲、あきがあってね。
そのうちの1曲ずつ、小奈美さんも華さんもソロで歌ってほしいんだ。
ついでにっていうのもおかしいけど、華さんにはソロデビューをしてもらいたい」


「「はい」」


「まず、CDなんだが、発売日は・・・」


それから約1時間半の打ち合わせは終わり、社長はあたしと小奈美をモデルの撮影会場までおきってくれてそのまま事務所にもどっていった。


「「よろしくおねがいしま~す」」


用意された服をきて撮影会場にはいる。


撮影がおわり、次の場所に移動するのに控室にいそぐ。


あたしはふらふらする体をおさえてソファーにすわり、水分を補給する。


小奈美はすでに着替え始めている。


あたしも着替えようとソファーから立ちあがった瞬間。


「華!」


小奈美の叫び声とともに意識を失った。