あたしはいそいで奥の寝室にかくれた。


それを確認した小奈美がドアをあけた。


「あ、俊くん。どうしたの?」


「なぁ、華知らない?今、部屋もどったんだけど、華の物、ひとつもなくて」


「・・・・・しらない。しいて言うなら、俊くんの自業自得だよね。じゃ、バイバーイ」


そういって小奈美が無理やり、俊を外にだすのがみえた。


しばらくして小奈美の声がきこえた。


「華、いいよ」


「あ、うん。ありがとう」


「ううん。ほんと、自業自得。他の女に好きとか言ってんのに華を利用するなんて・・・」


「うん」


そうだね。


「小奈美、あたし、部屋に起き手紙と鍵、おいてくる。」


「そ?ま、あたしと陸が付き合ってます~って宣言してるから、STARとの仕事もないしね。あ、便箋あげる。これに思いっきりいろんなこと書いちゃえ」


そういって渡してくれたよつばのクローバーの柄がいっぱい書いてある便箋に俊あてに手紙をかく。

かきおわってからすぐに小奈美と夕飯をたべ、俊がいないことを確認して手紙を部屋のリビングにおいて鍵をしめてからポストにいれた。