しばらく沈黙がながれたあと、あたしは耳をうたがった。


おかしくなったのかとおもった。


だって・・・


「え、ごめん。もう1回。聞き間違えた気がする」


「聞き間違えてねぇよ。俺の好きなやつはお前」


あ、あたし!


「うそ・・・」


「本当。で、返事」


「え、あ、えっと、あたしも、俊がすきです」


そうすると優しい香りにつつまれた。


俊の香り。


いいにおい。


それを改めてかぐと両想いなんだって改めて実感する。


「これから、よろしく」


「こちらこそ。よろしくね」


それからその場をはなれて手をつないで2人でマンションまでかえった。