あたしもつづいてセットにあがり、スタッフさんにいわれた席にすわる。
その席だけ4つ机がくっついてある。
今は放課後の教室の設定。
みんなそろい着々と1話目の撮影がすすんでいく。
今日は4分の1。
あしたは実際に高校をかりてやるらしい。
その高校名をみるとびっくり。
なんとウチの高校だった。
へぇ~
楽しみ。
休憩もいれて相談しながらその日は撮影を終えた。
今日はもう仕事はない。
アパートにもどって部屋にはいり、テレビをつけてキッチンに向かうと。
ピーンポーン
その側のインターホンがなった。
「はい」
「あ、華?ママよ~」
そういって豪快にモニターにむかって手をふるママ。
「はいは~い。今あけるね」
そういってロックのボタンをおしてドアをあけた。
テーブルにおいてあったマグカップやらをあらってお風呂のボタンを押すと同時に仲のピンポンがなった。
「は~い」
ドアをあけるとそこにはママと華菜、それから咲人の姿。
「華菜と咲人もいるなんて知らなかった」
そういうとママはフフッとわらってそれだけしてからキッチンへと勝手にはいっていった。