「お客さん、大丈夫なの?」
「あぁ、姉貴だから大丈夫。ほっとけばいいよ」
「そう」
そういってから少し俊に体をあずけると楽になってしまい、最終的には俊の膝の上にいた。
俊はそれでもかまわず抱きしめててくれて。
どうしよう。
明日仕事なんだけどな。
しかも早朝からバラエティーの収録とCDの収録、それからCM撮影。
明日は結構忙しい方かも。
そうおもいながら静かにしてると俊から寝息がきこえはじめた。
え、まって。寝ちゃうの?
まって~。
やだよ~。こわいよ~
そう思いながら今まで預けてただけの体をおこして俊をみた。
目がなえてきたせいかよく見える。
俊は壁によっかかるように寝ていた。
なんか、このままにしてたら首寝違えそう。
あたしは自分のパーカーをぬいで床にひいてら怖いのを我慢してなるべく俊を起こさないように自分のパーカーの上にのせた。
もちろん、あたしのパーカーは断然ちっさくて弾いてる意味があるのかどうか。
でもさすがにさむい。
半そでのままぶるっと震えると寝ているはずの俊のひっぱられた。
「・・・俊?」
「・・・ん。お前、無理しすぎ。」
う・・・
だって・・・