そんなあたしたちに社長がちかづいてきた。


「おはよう」


「「おはようございます」」


「今日はダンスレッスンを少なめにして歌の方を重心的にやるから、で、今日からしばらくSTARのみなさんはここのレッスン教室を使うから仲良くしてちょうだいね。」


そんな有無をいわせない社長の言葉にあたしと小奈美ははいと一言返事してダンスの練習をしているSTARを横目にすとれっちをはじめた。


ストレッチがおわってから一回2人であわせるのにCDプレイヤーで音をかけてふたりでおどってみる。


やっぱりどこか多少のずれはあってお互い話し合いながらゆっくり練習していく。


それがおわってから社長のだめだし。


でも今日は昨日ほどなくてすこし安心した。


その間もSTARのみんなはずっとお互いにダメだしをしたて踊ったりしている。


あたしたちはSTARのみんなと一言もはなさず外にでて隣にあるレコーディングの部屋にはいる。


そう、実は今日からレコーディングスタート。


緊張しながら2人で部屋にはいり、歌詞の見直しをして社長とチェックをしてからそれぞれの個室にはいる。


あたしと小奈美はそれぞれお別パートを歌う。


はもる部分もあるし一緒に歌う部分もあるけどまずは個室。


それから昨日よりも2時間遅い11時に練習がおわり遅いからという社長の言葉に甘えて車でおくってもらった。


事務所をでるときにはもう、STARはいなかった。