オリオン座

「自己チューよ。友達かばうのに自己チューになるに決まってるじゃない!てゆうか、あんただから言ってんの!光はずっと好きだったんだよ?それで付き合ってって言われてちょー喜んだんだよ!それなのに、あんたは付き合ってないなんて言ってさ!何なの?ハァ、ハァ」
女は息を荒げながら一生懸命訴える
本当にこいつはなんなんだ?
友達のためにこんなにするか?
「すげぇ、必死・・・」
柊矢も思わず声に出してしまった
「あんたはうるさい!」
つかさず、指摘される
「とにかく、矢吹京也!光に謝罪してよ」
はぁ、うぜえ
「はいはい、わかったよ。どこにいるんだ?早く連れてけよ」
「謝るんだったら、しっかり謝ってよ」
とことんうぜー
「こっちだから」
女の後についていく
女の短い髪でも、揺れる風がふいていた
細い脚が前で同じ間隔で動いてく
「おい、また叩かれるのか?」
柊矢も隣で付いてきた
「しらねぇ、でも、ちゃんと誤解解いて、謝れば大丈夫なんじゃね?」
「もう一回、叩かれるの見たいな〜」
「てめぇが叩かれろ」
「ちょっと光、呼んで来る」
柊矢と話してるうちに、光がいる場所についたらしい