ヴ-
バイブ音が部屋に響く
ケータイの文字には`光´
誰だ?
出てみる
「ねぇ、京也デートいつにする?」
俺は?になって言った
「誰?俺、デートするなんて言ってねぇよ」
「えっ、なんで・・・」
「まず、あなたさえ知らん」
「なにそれ?意味わかんない、酷すぎるっ」
ッ-
切れた
最近の女はいかれてる
どいつもこいつも自分勝手でムカつく
「ハァ〜」
ため息をついて制服に着替える
登校時間はとっくに過ぎてた
それなのに同じ学校にいる奴から電話がくるとは、おもしろいな
パンをくわえ、家を出る
学校に着くと、2時間目の休み時間だった
教室に向かう
誰かがこっちへ向かって来た
パチン
?ん?痛い
頬が痛い
「あんたが悪い」
だれだよ?!
「なんだよっ、いってぇ」
息を荒けながら、何かを訴えようとしてるそいつのそばを通り過ぎる
「なんでよ」
なんか始まった
「私はあなたと付き合っていたいだけなのに」
「はぁ?だから、俺は誰とも付き合ってねぇってしかも知らないし」
こうして、女のグチグチが始まる
「じゃ、何よコレ?」
そう言って、ケータイの画面を見せ付けてくる
その画面の文字には
"俺と付き合って"
の文字があった
「どうして?」
きっと、はめられたんだな
「俺がはめられた」
今にもこいつは泣くだろう
大勢の前で
だから女は嫌いだ