「おっす!!煉!!」
「おっす……」
朝学校に向かっていると、
後ろから萩兎(しゅうと)が煉(れん)の肩を叩いた。

「相変わらずテンションひけーなぁ!!
起きてますか?神世(かみせ)煉くん?」

「相変わらずうざいくらいテンション高いですね天乃(あまの)萩兎くん。
なんか良いことでもあったんですか??」

「フッフッフ……実はな……
君に良いことを教えてあげよう!!
これを見たまえ!!」

萩兎は制服のズボンからケータイを取り出し、何かを確認すると、笑いながら画面を煉に向けた。

「今8時半だけどいーの??ww」

煉は画面の左下にある時計を見ると絶句した。

「おまっ!!!早く言えよ!!くそウサギ!!」

「き…さま……!!
今ウサギっつたな!!許さねーぞ!!
俺許してやんないぞ!!」

萩兎は怒ったそぶりを見せた。
「はいはい許さなくて結構。」
煉は馴れた様子で軽くあしらった。

「んな事より、時間ねーから近 道すんぞ」

「うげー!!俺あそこの道きたね ーからヤなんだけど」

「しゃーねーだろ。急ぐぞ」

そぅ言うと煉は走り出した。
萩兎も文句を言いながら煉を追いかけた。