私、水樹 奈々は物書きだ


と言っても、私の子供たちは
担当編集者にボロクソに貶され
日の光りを見ることも無なく
闇に葬られていく


そして、デビューすることなく
もう10年以上も燻り続けている…



モチロン
何度も辞めようとしたけど
重度の対人恐怖症な私が、まともな職種に就ける訳もなく
結果、内職やチラシ配り等で生計を立てつつ、ひたすら机にかじりついているわけ


ふぅー
話がそれちゃった
私の事なんか誰も興味ないのにね…
自分に悪態を吐きつつ
記憶を遡る