誰よりも愛する君へ

やがて少女は息が続かなくなって暴れるのをやめた。

「春ちゃん、廊下は走らないの!」


「だって息が続かないもん!」


「『だって』じゃない。ここは病院です」


彼女はじっと少女を見つめた。

「春!!」

静かな足音と共に響く優しい声。

「お母さん!」

「すいません。毎回毎回」

「いえ、この病棟は患者さんが少ないですから・・・でも他の病棟では気を付けて下さい」

「はい。春!謝りなさい」

「アタシ悪くないもん!」