「優斗さ、まだハルのこと好きなんよ」

捺くんは弱々しく言う。

「そんな訳ないやん!アタシのことはただの友達としか見とらへん!」

「せやから、そんなことあらへん!ハルをフッたのは・・・あいつなりの優しさや!」

「優しさやったらなんでフるんよ!」

悲しさで涙が止まらない。
アタシは泣きながら叫んだ。

「せやから・・・あいつ・・あいつ・・・」

捺くんの肩が小さく震える。


そして、消え入りそうな声でアタシに言ったんだ。






「あいつ・・・心臓病なんよ」