「涼子、明日なんだが」 キタ!!と思った。 「何?また子守? 今年は事前に教えてくれたら 去年みたい怒らないけど」 子守か?それとも大掃除か? それとも今年は一緒にお出かけ しようって言うのかな? しばらくの沈黙の後 お父さんはプッと吹き出してから 「そんな身構えなくても。 大丈夫。 お父さんの会社の社長の息子さんに 会ってもらうだけだから」 そう言ってお茶を啜った。