約束婚<恋来い>

「なに?ひとり百面相?」と
クスクス笑われながら言う目の前の男。


…やっぱり、この余裕面ムカつく。


「何だかムカつくから
 苺のムース取ってくる!」

クスクス笑われながらも席を立ち、
スイーツの置かれているスペースへ行くと
さっき来た時には見かけなかった
プリンを発見。

手に取ろうとした時に若そうな
シェフらしき人が話しかけてきてくれて
デザート類のいろいろな話をしてくれた。


今度、お菓子作りが大好きな
なーちゃんに教えてあげよう。


そう思いながら
私が作ったので是非、とすすめられた
ガトーショコラと共にプリンと
苺のムースを手に取って席へ戻る。

何やら考え事をしているらしい「亮太」を
尻目に、今度はドリンクのコーナーへ行く。
そこでも若そうなボーイが話しかけてくれ、
紅茶を淹れてもらいながら少し会話をして
「さすが一流ホテル。サービスの質が高い」
なんて感心しながら席へ戻っていくと
ガトーショコラが食べられていた。