「まじ!?やったー!! あんな綺麗な美人で癒されながら 美味しい食事だなんて」 やばい、今から緊張する。 「悪かったわね、いつもの食卓に 美人がいなくて」 そう言ってふくれっ面をする お母さんに「まあまあ」と オロオロお父さんを余所に パソコンをつけて目的のホテルを検索。 ホテルのウェブページには ≪ディナータイムには、美しい 東京の夜景をお楽しみ頂けます≫ 「奈々子さんってセンスもいいんだ~」 完全に浮かれている私は 父と母の怪しい笑みに 気付かなかった。