「うわ~、最悪…」


学校から帰って聞いた
「今日、お父さん、社長さんのお家で
 晩御飯をごちそうになるって」
という母からの言葉。


今まで、結構な回数
この言葉を聞いたことはあるけれど
「へ~、そう」と、いつものように
流すことは出来なかった。


「え…」と呟くと
「なぁに?お父さんに用事でもあった?
 携帯に連絡しようか?」なんて
お母さんに言われたけど、そうじゃない。



思い出すのは、あの真っ黒なオーラを
漂わせた「お見合い相手」の顔。

あの人、絶対怒ってたよ…ね?