「涼子ちゃん、女子校なんですって?
私もなの。
学校は楽しい?」
「えー!そうなんですか?
学校、楽しいです!」
こういう綺麗な人が女子校出身って
すっごい説得力あるよな~
「なにか部活やってたりする?」
「はい、ダンス部です!
えーっと…奈々子さんは
部活やってました?」
危ない危ない。
名前が言えないなんて痛い失態を
侵すところだった。
すると社長夫人、奈々子さんは
まぁ、と呟いてから目を輝かせた。
「ダンス部!かわいい~!!
私は茶道部だったの。
涼子ちゃんの学校に茶道部って
あるかしら?」
「茶道部!!うわー、似合うぅ!」
そこで母に脇を突かれてハッとした。
やばい、フレンドリー過ぎたかも。
