《私と同じ思いしてる人いるのかな?》ってそう思っていた。


まさか、あの中にいたなんて。



言葉が出てこなくて…
かわりに涙が止まらなかった。必死に堪えようとしても止める事が出来なかった。

『エッ!?何で泣くの?ごめん!俺変な事言った?』慌てて私の涙を必死に拭く。
『違うの…。ごめん。泣いたりして。本当にね、入院辛くって…。』
『お姉さん!俺毎日来るよ。お姉さんが辛くないように。俺と友達になろう。俺、賢!』
『うん…。うん……。あり…がとう…。』
嬉しくて、そう返すのが精一杯だった。





賢…。



あの時本当に嬉しかったんだよ。



孤独な入院生活に光が見えたんだよ。




本当だよ………。