朝、遅刻ギリギリで学校に来たわたしは、ずっとあの部品のことを考えていた。

そのまま時間が過ぎて行き、休み時間になった。

トイレに行こうと、廊下を歩いていたら、どこかから騒いでいる声が聞こえた。

ん?なんかあったのかな。

騒いでいる方に向かうと、そこは、演劇部の部室だということがわかった。

演劇部の人たちが、騒いでいたのだ。

自然と、演劇部の人たちの会話が聞こえてきた。

「なんだこれ」

「ぼ……棒?」

「劇に使うものじゃないよね。変わった形してるし」

「ていうかぁ、これどうするぅ?どーせ使わないなら、捨てちゃう?」

「うーん……」

その人たちは、長い棒のような部品を持ちながら、話していた。

まさか、あれもあのときの……。

昨日の部品と何か関係があるのかもしれない。

そう思ったわたしは、すぐに動き出す