って、そんな漫画みたいになるわけないじゃん!!!
何考えているんだろ、わたし。
我に返り、本来の自分を取り戻す。
「うん、いいよ。わたしあまりゲームできないけど……大丈夫かな」
わざと、期待させるような台詞を堂々と言うわたし。
こい、こい!
「おれが取ってあげる」と言って!
「まあ、簡単にできないところが、ゲームのおもしろいところだと思うよ。何度も何度も欲しいものを手に入れようと、がんばって。それで、取れたもの程、うれしさが倍になるから、楽ちゃんも挑戦してみたら?」
わたしの耳に入ってきた言葉は、予想を遥かに超えたものだった。
でも、たしかにそうかも。
わたしは、少し納得できた。
