「疲れちゃった?」
突然、声が聞こえたのでビックリした。
ハッとすると、目の前には心配そうにわたしの機嫌をうかがう想太君の顔があった。
……近いよ、想太君。
「あ、ううん。平気」
急いで、わたしは、返事をする。
その言葉を聞いた想太君は、安心したのか、口元が緩んでいく。
「じゃあ、次ゲーセンでも行こっか」
おお、次はゲーセンに行くんだ。
わたしゲーム全然得意じゃないけど……。
ん!?
こういうときに、彼氏に頼むんじゃないか!
「ねえー、あれ取ってぇー」と彼女。
「おう。任せろ」と彼氏。
そして、見事に彼女のお望みのものを獲得し、「ほらよ」と彼氏は渡す。
「ありがとぉー!」と喜ぶ彼女。
その姿に微笑む彼氏。
いい感じだ!!
