「うん。よろしくね!」

泣きながら笑うってとても難しい。

でも、心から笑顔になれた。

だって、こんなに幸せなこと、他にないと思う。

まだ、中学生だよ?

なのに、男の子とこんな関係になるなんて信じられないの。

でも、信じるって決めたの。

この人となら大丈夫だって、思えたの。

涙を流しながら、笑うわたし。

「よろしくな」と笑顔で、手を差し出す想太君。

その手にわたしは、自分の手を重ねた。



このとき、わたしはこの恋愛が続くのかをちっとも考えてはいなかった。