もしもタイムマシンがあるのならば ~クリスマス編~




翌日の放課後、わたしは、想太君を待っていた。

今日は、一緒に帰れるらしい。

こういう風に、男の子を待つなんて、考えられなかったなぁ。

友達と楽しく話している想太君は、手を軽く振ると、わたしの元へ歩いてきた。

「ごめん。待たせて」

想太君は、やさしくそう言った。

「いいよ、大丈夫。じゃあ行こっか」

急いで首を横に振るわたしは、ゆっくりと歩き始める。

「ちょっと待って」

いきなり、わたしの腕をつかんだ想太君。

びっくりして、わたしは、想太君の顔を見た。

想太君の顔は、ものすごく真っ赤で……。