「どうしようかしら」

顎に手を当てながら言うお母さんに、わたしは答えた。

「それ、わたしの部屋に置いていい?」

とりあえず、自分の部屋にとっておいた方がいいな、と考えた。

この言葉に、不思議がっているお母さんは、こう訊き返した。

「え、楽、これが何かわかるの?」

「わからないけど…、庭にあると邪魔でしょ?だから、わたしの部屋に置いておくよ」

とっさに思いついた嘘で、なんとか誤魔化した。

「たしかにそうね。じゃあ、悪いけどお願いね」

お母さんは、納得してくれたようだ。

わたしは、「OK」と返事をした。

さて、早速この部品みたいなものをわたしの部屋に運ぼう。