うん、あともう1つくらいで、完成するよ、きっと。 そう自分に言い聞かせる。 もうひと踏ん張りするか。 深呼吸をして、気合いを入れる。 今日は、もう帰ろう。 あ、想太君、待ってるかな。 いや、そういえば、今日は友達と帰るって言ってた。 仕方ない。 ひとりか……。 ふぅー、早く帰ろ。 こうして、わたしは、部室を出て鍵を掛けて、帰った。