もしもタイムマシンがあるのならば ~クリスマス編~





「部長、持ってきました」

青いかごを手に、わたしは、部長に伝える。

「あ!ありがとう」

部長は、そのかごを受け取る。

「ん?こんなん入ってたっけ」

小さな部品を見つけ、不審につぶやく。

あ……、かごに部品入れてたんだ。

運びやすいと思って、ポイっと。

なんとかして、誤魔化すか。

うーん。

なんて言えばいいんだ。

あー、もういいやっ!

「あっ、すいません。これわたしのです」

また出てきてしまった、わたしのです作戦。

これ、意外とバレないんだよね。

演劇部の綺麗な女の子だけかもしれないけど。