「ああ、いいよ」 唯歌は、そう軽く言うと、中に通してくれた。 他の子に迷惑をかけないように、テニスコートの隅をわたしは走る。 ついに、部品の置いてあるところに辿り着いた。 その部品を手にすると、急いで戻る。 「唯歌。ありがと」 唯歌にお礼を言いながら、テニスコートを出た。 「うん」 返事をすると、唯歌は、スタスタ自分のところへ戻って行った。 4つ目ゲット! こんだけ集まったんだから、そろそろ組み立てれば、完成するかも。 そんな期待を持ちながら、倉庫に行き、青いかごを取りに行った。