そこに描かれていたのは、空を飛ぶ大きな鳥だった。 うわぁ……、カッコイイなぁ。 しばらく、見取れてしまった。 「ん?何、楽」 その様子を見ていたのか、久美ちゃんが急に問いかけた。 「あ、その絵、かっこいいなぁって思って」 わたしは、素直に答える。 すると、久美ちゃんは、クスっと笑う。 「そうかな。わたしは、動物とか描くの好きだから。楽は、可愛いもの描くのが上手いと思うよ」 照れながら、そう言った。 「ありがと」 わたしも、照れながら、そう返した。