「なに?」

早く話してほしいと思ったわたしは、責めるように言ってしまった。

「大きくて、変な形のものがあるの」

大きい…?

変な形…?

急に理解しにくいことを言うお母さんは、不安な表情でわたしを見つめる。

「は!?それってどこ?」

わたしが大きな声で訊くと、お母さんは目の前を指差す。

そこには、お母さんの言う通り、大きくて、変な形の……部品?のようなものがあった。

「なにこれ……」

小さく呟くわたしは、お母さんの方を見た。

「わたしが知りたいわ」

そっけなく、そう返される。

たしかに、わかれば何も問題はない。

ていうか、マジでこれは一体何!?

でもこのとき、わたしは、これがきっかけで何か面白いことが待っているんじゃないか、という期待が生まれた。

これはもう、行動起こすのみ。