わたしは今、想太君と待ち合わせです。

場所は、学校の近くにある公園。

あのとき、一緒にバレーボールをしようと約束をして、さっそく今日してくれることになったの。

楽しみだなぁ。

ボールは、想太君が持って来てくれるから、それをわたしは、待っている。

すると、後ろから足音が聞こえてきた。

あ、来たのかな。

急いで振り返る。

そこには、バレーボールを片手に持った想太君の姿だった。

走ってわたしの元へやってくる。

「ごめん。遅くなって」

息を切らしながら、頭を下げる。

「いいよ!ボール持ってきてくれてありがと」

慌てて、わたしも頭を下げた。

その様子を見た想太君は、ニコっと笑った。

わたしも、つられて笑った。