想太君になんて言われるんだか。 自分が情けない……。 しばらく、黙っていた想太君は、口を開いた。 「じゃあ、俺とバレーボールやる?」 これは、奇跡なんだろうか。 今日、運が良すぎじゃないの? てか、普通こんなこと言ってくれるのか!? 優し過ぎ……。 ありえないくらい、優し過ぎ。 返事はもう、ひとつだけ。 「うん」