「え、えーとね……」 わたしは、とまどいながらも、訊かれたことに素直に答えた。 それから、次々と質問されるので、会話が途切れることはなかった。 しかし、いきなり話しかけられるなんて。 想太君としゃべっていると、チャイムが鳴った。 「じゃあ、またね」と笑顔で席から立ち去って行った。 またね、ということは、また話そうってことかぁ。 なんか、顔が熱くなってきた。 だって、男子とあんなに話したことないから。 少し恥ずかしかった。 でも、楽しかったな。 早く、想太君と話したい。