教科書を買った私たちは、重さに耐えながら、自転車置き場まで向かう。
お母さんの車に向かって走っていくまりりの後ろ姿を見送りながら、なっちゃんが文句を言う。
「あんな走れるなら自分で帰れるじゃん!」
仲が良いからこその、悪口だった。
そろそろ、解散だ。
花びら混じりの冷たい風が、髪を揺らす。
「こんちゃんも、自分で持ってくの?」
「え?」
不意をつかれた私は、不自然な返事をしてしまった。
「あ、うん…」
「そっかー、嫌だね、重いし」
「うん、本当重い…」
『こんちゃん』
市川くんも、そう呼んでくれるの?
どうしよう。
ちょっと嬉しい。
お母さんの車に向かって走っていくまりりの後ろ姿を見送りながら、なっちゃんが文句を言う。
「あんな走れるなら自分で帰れるじゃん!」
仲が良いからこその、悪口だった。
そろそろ、解散だ。
花びら混じりの冷たい風が、髪を揺らす。
「こんちゃんも、自分で持ってくの?」
「え?」
不意をつかれた私は、不自然な返事をしてしまった。
「あ、うん…」
「そっかー、嫌だね、重いし」
「うん、本当重い…」
『こんちゃん』
市川くんも、そう呼んでくれるの?
どうしよう。
ちょっと嬉しい。



