さよならboy

始業式が終わり、進路指導室へ教科書を買いに行く。


重い教科書の束を持って帰るから、できるだけ鞄を軽くしてきたけど、やっぱり不安だ。


「あたしは車だから余裕だけどね」

まりりが得意気に笑うのを、なっちゃんが小突く。

「ムカつくー!私も迎え頼めばよかった!」


私の家は共働きだから、無理かな。


「やだもー修司、手伝ってよ!」

「無理だってー俺かよわいから」

「なっちゃん、それは可哀想だよ…」


修司くんは、なっちゃんの彼氏。


二年生から付き合ってるから、もう当たり前のようになってきている。


中学生の頃は、付き合ってることを隠す子が多かったけど、高校生になると皆オープンだった。


ちらっと、横目で市川くんを見る。


携帯いじってるや。



誰かからのメールかな…。