初めて君を見たのは、少し白んだ青空と、舞う桜の花びらを背景に見た、窓のポスターの中。


「サッカー部入部希望者募集!!」の文字の下に描いてあった、何人かの似顔絵。


その、右端の枠の中に、君がいた。


子供っぽい顔立ちに、お洒落なんて関心なさそうな短髪。


特別格好良く描かれているわけではなかった。




けれど、その絵を見たとき、不思議と確信があった。



私、きっとこの人を好きになる。