夕日が茜色に輝く静謐な神の森で、冬樹が勾玉に触れると、

桜の樹が虹色に輝き光祐たち四人を包み込んでいった。




 気が付くと光祐たち四人は、緑が原駅に佇んでいた。



 列車到着の警笛が鳴っていた。



「もうすぐ列車が出るようだ」


 光祐は、家族を急きたてて列車に乗り込んだ。