「祐里、今までにもいろいろなことがあったけれど、 ぼくは、祐里をしっかりと守ってきただろう。 今回も何が起ころうと、必ず祐里を守るからね。 ぼくは、祐里を信じているから、祐里もぼくを信じておくれ」 光祐は、祐里が発つまでの毎晩、不安気な祐里を優しく抱いて眠った。 祐里は、陽光に輝く満開の桜に包まれているような気分になって 光祐に抱かれて安堵して眠りに就いた。