*





高一の三月――。





「あの…話って何…?」

「えっと…ずっと好きだったんだ。去年会った時から…。」





校庭の端にある、大きな桜の木の下。

僕の心臓は、今にも破裂しそうだった。





沈黙……。

ダメだ、この雰囲気…。





「あ…ありがとう。うれしかった。私も、好きだから…。」





えッ!?





「あの、じゃあ…」





僕はおそるおそる訊いた。





「…よければ…付き…合おう??」

「うん…。」





ハルカは照れているのか、下を向いて答えた。





…まぁ僕はこんな地味な告白を

なんとか成功させたのだった。