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「長倉ぁ!!」

「おはよ。お前すっごい嬉しそうだな。」





満面の笑みで走ってきた杉山に僕は言った。





「へへ…。」





杉山は八神への告白を、見事成功させたのだ。





「ったく、あんなに自信なさそうだったのに…。」

「ありがとな、長倉。…で、お前は??」

「は??」

「だからぁ、ハルカチャンに告白しないのかよ??」

「なッ!!なんで俺が…。」





僕は思わず赤くなってしまった。





「何でって、好きなんだろ??」





僕はすぐに否定できなかった。

初めて見たときから気になっていた。

いつの間にかハルカばかり追っていた。

でも…。





いろいろ考えていると、杉山が言った。





「俺、思ったんだけどさぁ、もうすぐバレンタインだろ??で、その時ハルカチャンが義理でも何でもくれたら告白!!ってのはどう??」

「えッ??無理ッ無理だって!!」





杉山の急な提案に僕は思いっきり反対した。





「無理なことないって。俺だってOKだったんだし。言わなきゃ後悔するぜ…??」





…今考えると、杉山の言うとおりだった。

あの時言っていなかったら二度と言えなかっただろう…。





「…もらったら告白するよ。もらったら、だぞ。」





僕は言った。





「それじゃあ、九九%告白だな。」





杉山が友達と話しているハルカを見ながら言った。